29. 痛風治療薬(ベンズブロマロン)による肝機能障害
痛風の原因となる高尿酸血症治療剤には尿酸の腎からの排泄を促す薬と体内での生成を抑制する薬があります。
前者には三種類の薬剤がありますが効果、使いやすさからベンズブロマロン(ユリノーム、ナーカリシン、ベンズマロンなど商品名で8剤)が最も多用されています。
副作用の頻度はきわめて少ないのですが特異体質の患者さんに投与されたときには重篤な肝機能障害が起こることがあります。
このため、投与開始から6か月間は毎月、肝機能検査をすることが義務づけられています。意外に知られていませんので注意しましょう。