すでにひとくちメモ4、52、53で線維筋痛症についてふれてきました。
従来、欧米では人口の2％、日本ではもっと少ないと考えられていましたが最近の調査ではこれにほぼ匹敵するだけの患者さんが存在することが分かってきました。
少なく見積もつても実に百万人以上の患者さんがいらっしゃることになります。

私のクリニックにも最近とみにテレビなどの知識から自己診断で来院される患者さんが増えていますがほとんどが典型的な本症です。

年齢は小児から高齢の方まではばひろく発病されますが30歳から50歳のかたがピークのようです。
発病のきっかけは（私の経験では）交通事故、おおきな手術、肉親の死、家庭内暴力、離婚、職場内人間関係など肉体的、精神的なストレスが多いように思われます。長く続く原因不明の全身の痛みには本症が疑われます。