院長のひとくちメモ

67. 線維筋痛症の治療は一律ではなく時間がかかります

最近、当院ではSTAGEⅢ(痛みが強く自力での生活が困難)以上の重症患者さんは少なくなったように思われます。しかし、STAGEⅠ、Ⅱの患者さんは増加しています。なんとか、日常生活、仕事が出来る程度の患者さんです。

数年前までは、このような患者さんに有効な薬はほぼ無かったのですが、最近はノイロトロピンに加えてリリカ、トラムセット、トラマール、サインバルタなどの薬剤に次々と有効性が確認されてきました。
これらの薬剤である程度症状は緩和され仕事や日常生活が続けられる患者さんが多くなりました。しかし、各々の薬剤は最初から有効量を投与すると浮遊感、めまい、眠気などがあるため、少量から始めて1~2週間隔で少しずつ増量しなければなりません。さらに、どの薬剤が個々の患者さんに有効であるかも見極めてゆかなければなりません。

治療は一律ではなく時間がかかります。

線維筋痛症

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