院長のひとくちメモ

46. ジェネリック医薬品について思うこと

ジェネリック医薬品とは後発医薬品とも呼ばれ、開発した会社の特許権が切れた後、他の会社が同じ主成分で真似て製造した薬品のことです。

最近多くの有名人がテレビで「同じ成分、同じ効果で約半分の値段です。勇気を出して医師にこれを処方してもらいましょう」と宣伝しています。
これが、すべて本当なら誰も損をする人はいません。

十年も前になりますか、ある有名な研究者がある薬のジェネリック数種類を(ジェネリックはひとつの薬剤が数社のみならず十数社から発売されているものもあります)健康な人に服用してもらい吸収をみたところすべて便の中に排泄されていたことを報告されたことがあります。
またどうも血圧が下がらないと私のところを受診された患者さんに(前医でジェネリックを投与されていた)先発品を投与したところ充分に下がることもしばしば経験します。
したがつて、全てのジェネリックが悪いとは思いませんが信頼できる会社を選び、充分に効果を確かめながら使用していくべきと考えます。

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