院長のひとくちメモ

19. COX選択阻害剤

少し難しくなりますがNSAIDsの効果は細胞膜から産生されるアラキドン酸が関節炎の発症に関与するプロスタグランジンに変わるのを助けるシクロオキシゲナアゼ(COX)という酵素を抑制することにあります。
しかしCOXには、二種類あり胃や腎臓を保護する作用のあるCOX-1と関節の炎症を惹起するCOX-2があることがわかってきました。
COX-1の抑制では胃や腎臓に障害をおこし、COX-2では関節炎を抑えることができます。
COX-2のみを阻害できれば副作用なく効果をえられるということになります。
理論的にはこのようになりますが、まだまだわかってないことがたくさんあります。
確かに胃や腎臓の副作用は少ないようですが効果や体に及ぼす影響はまだ充分に分かっていません。
COX-2をより強く抑える薬から順番に示しておきます。参考にしてください。
モービック、ハイペン、ボルタレン、クリノリル、バキソ、インダシン、ブルフェン。

リウマチの治療

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