院長のひとくちメモ

32. 抗リウマチ剤リマチル(ブシラミン)使用上の注意点

国内で開発された抗リウマチ剤です。リウマチの進行(骨破壊)を止めることを証明する大規模試験はまだなされていませんが、その効果は国内では認知され頻用されています。
常用量は一日100から300mgとされていますが100mgで90%以上の患者さんに有効です。量が増えるほど副作用の頻度が増します。
効果発現までに2から3か月かかることも知っておく必要があります。
副作用には腎機能障害、肝機能障害、骨髄抑制、間質性肺炎などが報告されていますが重篤なものはほとんど経験しません。頻度の高い副作用は次の二つです。

1)蛋白尿 いつの時期にもみられますが頻回に尿検査を受け、もし発症したならただちに中止すれば数か月以内に治癒します。

2)発疹、痒み 1か月以内に発症することが多いようですが薬剤の中止のみで多くは治まります。

いずれにしても使用開始後3か月間は月に一度の検査を受けながら治療するのが安全と考えられます。

リウマチの治療

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