院長のひとくちメモ

51. 薬の功罪

どんな薬も両刃の剣と考えられます。たとえばステロイド剤を例に取ります。
ここでは極端なことを述べますので細かい正確な事実と考えないでください。
少量のステロイド剤を関節リウマチの患者さんに使用しますと極めて有用(関節の張れがとれ、痛みが軽減します)なことが多くみられます。
しかし、骨粗鬆症などの副作用が見られることがあります(これには対策もあります)。

患者さんにはどうしても副作用のみが気になるかたもおられます。
このような時、私は生きているとき少しでも快適な生活を望みますか、それとも、痛み苦しみ、亡くなった時にりっぱな骨を残すことを望みますかとお話することもあります。
これは極端な表現ですが良く効く薬ほど副作用も覚悟しなければならないこともありますので、その説明をよく聞き決断しなければなりません。

リウマチの治療

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