院長のひとくちメモ

63. T to T という言葉をご存じですか

つい最近まで、関節リウマチの治療には同じ薬剤が、その効果の如何を問わずだらだらと継続投与されることが多く見られました。これでは病気の進行を止めることはできません。

T to T (Treat to Target)とは3~6か月毎に薬の効果を厳重に見極めて、効果が見られない時は素早く他の薬剤に切り替え関節破壊をくい止める治療方針です。

メトトレキサートがだめなら生物学的製剤へ。1つの生物学的製剤が無効なら他の生物学的製剤へ、という様に。出来れば寛解(症状がない状態)に、少なくとも低疾患活動性(ほぼ症状がない状態)になるまで試行錯誤しなければなりません。

しかし、高齢者や肺、肝臓、血液などに合併症のある方にはこの方針に沿うことが困難なことがあります。

リウマチの治療

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