院長のひとくちメモ

33. 生物学的製剤

今、日本ではレミケードとエンブレルという2種類の薬剤の使用が可能です。
いずれも使用法、特性に一長一短がありますがその効果には目を見張るものがあります。
レミケードは静脈から点滴で投与し約2時間かかります。
三回目までは短い間隔で投与しますが、以後は8週間隔での投与です。
また、リウマトレックス(メソトレキセート)との併用も義務づけられています。

一方、エンブレルは皮下注射で週2回投与しますが、慣れてくれば家庭での自己注射が可能です。
リウマトレックスとの併用は不要です。

いずれにも、共通する欠点は費用が高価であること、感染症など合併症や副作用が比較的高頻度であることでしょう。
使用に際しては細心の注意と知識、経験が必要であることはいうに及びません。
※2016/4/1追記:日本では現在、7種類の生物学的製剤が使用できます。

リウマチの治療

院長のひとくちメモ トップへ